霊界通信〜『タイタニック~沈没から始まった永遠の旅』

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    こんな古くさい霊界通信の本を今さら紹介してもなあ〜と思っていましたが、考えを改めました。だって中学生も読んでくれてるかもしれないしね。それから最近、この『タイタニック〜沈没から始まった永遠の旅』を再読したら、東日本大震災の死者たちとその遺族のことがどうしても頭をよぎってしまったのです。


    「タイタニック」といっても、ジェームズ・キャメロン監督のカップルが船でセックスする映画のことじゃありません。いや、正確には船の中にあった車の中でセックスする映画でした。どっちでもいいか。


    え〜と、要するにタイタニック号で死んだ父親からの霊界通信をまとめた本なのですが、私は最初読んだとき、登場人物の名前がいろいろ出てくるもんだから、何がなんだかよくわかりませんでした。だって表紙にはコナン・ドイルの名前もあるし何が一体どう関わってるのかと。(よく読んだら単に序文を書いてただけだった。本に箔付けるためにドイルの名前を出したんだな)。


    皆さんにそんなことがないように、ざっくりと説明しておきます。


    ☆☆☆


    その昔もむかし、1800年代中期〜1900初期とかそんなくらいの昔。ウィリアム・ステッドという英国のジャーナリストのおっちゃんがおりました。このウィリアム氏、立派な編集者でしたが、同時に自動書記能力のある人で、友人からの霊界通信を記録して出版するなど当時のスピリチュアリズムでけっこう草分け的存在でした。(たぶん)


    しかし、ウィリアム氏は、あの有名なタイタニック号に乗船していて、亡くなってしまったのです。

    タイタニック号沈没事故後、自分が死んだことに気づいたウィリアム氏。死後の世界は生前学んできたスピリチュアリズムの通りの世界だとわかって大喜び。



    死んだら、やっぱり思った通りだったおーーー!!(´∀`* )



    この喜びを誰かに伝えたい!大ハッスルで英国のウッドマンという自動書記能力のある人物を通して、自分の妻や娘のエステル・ステッドにメッセージを送ろうとします。


    というわけで、この本の著者はエステル・ステッドとなっていますが、霊界からメッセージを伝えているのはタイタニック号で死んだ父のウィリアム・ステッド氏です。その自動書記をしたのがウッドマン氏ね。つまり、コナン・ドイルなんも関係なし(笑)


    表紙には、「コナン・ドイル/序、エステル・ステッド/編、近藤千雄/訳」となっているので「著者誰や」と思っていたらこんな理由でした。



    エステル
    こちらが娘のエステルで、右の顔は出たがりのウィリアムさんの霊。 



    私はね、自動書記とか霊界通信って恐ろしく胡散臭い感じがして、ずっと受けつけなかったんです。でも、現在、世に氾濫している「チャネリングで本書きました」とかいうやつより、よっぽどいいかもと思う時があります。このウッドマン氏の自動書記もそのうちの一つ。


    そもそも、娘のエステルは、どうしてウッドマン氏の自動書記を自分の父であると確信したのでしょうか?本には、エステルの名前でこんなことが書いてありました。(以下、古き良き時代のスピリチュアリズムっぽく明朝体にしてみる。(-@∀@)




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    esuterusumoru
    エステルさんは語る。


    父とウッドマン氏との関係について、興味ぶかいと同時に、大切でもある事実をここで述べておきます。
    父は生前、ウッドマン氏とは一度しか会ったことがありません。

    それも父がタイタニック号で英国を発つ少し前に私がウッドマン氏を紹介した時で、
    その時も、二言か三言、言葉を交わしただけでした。
    したがってウッドマン氏は、父のことを個人的には何も知りませんし、
    ましてや、父の著作や評論活動に関与したことは、まるでありません。

    にもかかわらず、ウッドマン氏が受け取ったメッセージの文体や用語が父のそれにそっくりなのです。
    さらに面白いのは、文章を綴るクセまで父にそっくりだということです。
    ウッドマン氏は自動書記の最中は目を閉じており、ハンカチで押さえることもよくありました。
    部屋は薄暗くしてあり、すぐ側で見ている私にもその文章が読めないことがありましたが、
    用紙から文字がはみ出してしまうことは絶対にありませんでした。

    明らかに父は、自分で書いたものをもう一度読み返しているようで、
    "i" の点や "t"の横棒をきちんと書き直しておりました。
    これは  父の生前からのクセで、いったん書き終えた記事をもう一度読み返しながら、
    "i" の点や"t"の横棒を書き直していたものです。

    そのクセを知っているのは、私を含むごくわずかな人に限られており、
    ウッドマン氏が知っている可能性はまったくありませんでした。
    そうした要領で受け取った長文のメッセージのうち二つが、すでにパンフレットになって公表されています。




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    ところで、「死んだら自分の思った通りだったおーー」って、せっかく喜んでるウィリアム霊にケチつけるわけじゃないんですけどね。


    死後世界は信念体系領域
    (囚われの領域)といいましてね、生前自分が信じていた死後世界観に合致した世界に移行してしまうという概念があるのでございます。基本、似たような信念を持つ同レベルの人間が住む世界に行ってしまうのですね。


    泥棒は泥棒の世界へ、強姦魔は強姦魔の世界へ・・。ヘミシンク創始者のロバート・モンローが体外離脱体験で発見した信念体系領域の世界観は有名です。


    なので、善良なキリスト教原理主義者が死ねば、「お花畑のつまらない天国」に移行してしまい、「やっぱり聖書に書いてある通りの場所だったおー!!」ってなるのです。でも、相変わらず
    信者同士で「異端だ」「罪だ」と裁きあう天国・・。昔、カトリック信者向けの霊界通信みたいな本を読みましたが、あれは囚われ領域にある「カトリック信徒の煉獄や天国」にいる霊なのではないかと思うのですよ。


    あと、タイトル忘れましたが死んだ妻と交信したという本があって、その亡妻は「生まれ変わりなんかありません。そんな人はここで見たことありませんから。あれは悲惨な境遇に生まれた気の毒な人たちを慰めるために作りあげたものです。」とか言い放ってました。


    奥さん、あんた一体どちらの天国にお住まいで?・・・ということなんです。
    そもそも、なぜ「悲惨な境遇に生まれる人がいる」のか、あの世にいる妻は教えてくれません。だって自分も知らないから。生前自分の宗教の教義に疑問を持たなかった人間は死んだ後でも疑問を持たないようです。



    私が中学生くらいの頃、霊界通信や霊界来訪の本を読んだとき、どれも言ってることがまるで違うものだから、「霊界通信あてにならねー」って信じられなかったのを覚えています。そんな風に思う人がいたら、心の片隅にでも覚えておいてほしいと思う概念が、「信念体系の領域」。


    もしも信念体系領域からの霊界通信だったとしたら・・・例えは悪いですが、砂漠に住む砂漠以外の世界があるなんて全く知らない人間がいるとして、「地球というのは見渡す限り砂しかないところです」って宇宙人にドヤ顔で説明してるみたいな感じ。



    話が脱線してしまいました。さて、それでウィリアム霊は一体どんなことを言っているのでしょうか?



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     wiriamu
    霊界在住のウィリアム・ステッド氏


    地上時代にスピリチュアリズムとの出会いによって驚くと同時に感動したのと同じように、
    私は、今度こちらへ来てみて、地上時代に得た霊的知識が重要な点において百パーセント正確であることを知って、驚き、かつ感動しました。
    そうと知った時の満足はまた格別でした。
    学んでいた通りなので、驚きと喜びを同時に感じたものでした。

    私が地上を去って霊界入りする時の様子については、ここではあまり述べたくありません。
    すでに、いろんな場所で何度も述べております。
    死の瞬間は、当然のことながら、大変な混乱状態となりました。
    が、それが治まってからは、死後の後遺症のようなものは、二度と体験しておりません。
    が、その死の瞬間のことは述べる気にはなれません。

    何よりも私が驚いたのは、あの混乱状態の中にありながら、他の溺死者の霊を私が救出する側の一人であったことです。
    私自身も本当は大変な状態にあったはずなのに、他の霊に救いの手を差しのべることができたという、
    その絶妙な転換は、率直に言って、まったくの驚きでした。

    その時の事情が事情でしたから、なぜだろう?何のために?といったことを考える余裕はありませんでした。
    そんな疑問が顔をのぞかせたのは、少し後のことです。
     落ち着く暇もなく、私をさらに驚かせたのは、とっくの昔に他界したはずの知人・友人が私を迎えてくれたことです。
    死んだことに気づく最初の原因となったのはそのことでした。そうと知って、どきっとしました。

     次の瞬間、私は、自分で自分を点検しておりました。
    一瞬のうろたえはありましたが、それはホンの一瞬のことです。
    すぐに落ち着きを取り戻すと、死後の様子が地上で学んでいた通りであることを知って、何ともいえない嬉しい気持ちになりました。
    ジャーナリストの癖で、一瞬、今ここに電話があれば!と、どんなに思ったことでしょう。
    その日の夕刊に特集記事を送ってやりたい気分でした。

    以上が、他界直後の私の意識的反応です。それからその反動ともいうべき変化が生じました。
    茫然自失の心境になり、やがて地上の我が家のことが気になりはじめました。
    その時点では、タイタニック号沈没のニュースはまだ入っていなかったはずです。

    ニュースを聞いたら家族の者はどう思うだろうか。
    その時の私の心境は、自分はこうして無事生き続けているのに、
    そのことを知らせてやるための電話が故障して使いものにならないという、じれったさでいっぱいの状態に似ていました。
    そのとき私は沈没の現場に来ておりました。
    他界後のことを長々と述べてきましたが、時間的にはまだ何分も経っていなかったのです。
    地球のすぐ近くにいましたから、その現場のシーンがありありと見えるのです。

    沈没していく船体、ボートで逃げる船客―――そのシーンが私を自然と行動に移らせたのです。
    救ってあげなくては!そう思った次の瞬間には、私は茫然自失の状態から覚めて、
    水没して肉体から離れていく人たちを手引きする役をしておりました。

    自分でも何がなんだかさっぱり分からないのですが、私は必死になって手引きして、
    大きな乗り物とおぼしきものに案内してあげました。
    やがてすべてが終了しました。
    まるで得体の知れない乗り物が出発するのを待っている感じでした。
    言わば、悲劇が完了するのを待っていたようなものです。

    ボートで逃れた者はもちろん生きて救われました。が、溺死した者も相変わらず生きているのです。

    そこから妙なことが起こりました。その得体の知れない乗り物----というよりは、われわれが落ち着いた場所全体が、
    いずことも知れぬ方向へゆっくりと移動を始めたのです。
    (中略)
    事故はほんの数分の出来事でした。あっという間に大変な数(1500余名)の乗客が海に投げ出されて溺死し、
    波間に漂っておりました。が、その死体から抜け出された霊が次々と宙空へと引き上げられていったのです。

    生きているのです。中にはすこぶる元気なのもいました。
    死んだことに気づきながらも、貴重品が惜しくて手に取ろうとするのに、どうしても掴めなくて、かんしゃくを起こしている者もいました。
    地上で大切にしていたものを失いたくなくて必死になっているのでした。


    もちろん、タイタニック号が氷山と激突したシーンはあまりいいものではありませんでしたが、
    否応なしに肉体から救い出されて戸惑う霊たちの気の毒なシーンは、その比ではありませんでした。
    胸がしめつけられる思いのする、見るにしのびない光景でした。

    その霊たちが全て救出されて一つの場所に集められ、用意万端が整ったところで、
    新しい土地(ブルーアイランド)へ向けて、その場全体が動き出したのです。

    奇妙といえば、こんな奇妙な旅も初めてでした。
    上空へ向けて垂直に、物凄いスピードで上昇していくのです。
    まるで巨大なプラットホームの上にいる感じでした。
    それが強力な力な力とスピードで引き上げられていくのですが、少しも不安な気持ちがしないのです。
    まったく安定しているのです。

    その旅がどのくらいかかったか、又、地球からどれくらいの距離まで飛んだのかは分かりません。
    が、到着した時の気分の素敵だったこと!
    うっとおしい空模様の国から、明るく澄み切った空の国へ来たみたいでした。
    全てが明るく、全てが美しいのです。

    近づきつつある時からその美しさを垣間見ることができましたので、霊的理解力の鋭い人は、
    たぶん急遽した者が連れて行かれる国なのだろうと言っておりました。



    神経的にまいっている新参者が、精神的なバランスを取り戻すのに適した場所なのです。
    いよいよ到着するころまでには、みんな一種の自信のようなものを抱くようになっておりました。
    環境のすべてに実体があること、しっくりとした現実感があること。
    今しがたまで生活していた地上の環境と少しも変わらないことを知ったからです。
    違うのは、全てが地上とは比較にならないくらい明るく美しいことでした。

    しかも、それぞれに、かつて地上で友人だった者、親戚だった者が出迎えてくれました。
    そして、そこでタイタニック号の犠牲者は別れ別れになり、
    各自、霊界での生活体験の長い霊に付き添われて、それぞれの道を歩みはじめたのでした。




    〜翻訳者・近藤千雄氏の注釈一部〜

    他界直後の体験、すなわち死後の目覚めの様子を綴った霊界通信を数多く翻訳してきた私も、
    これほど劇的な内容のものは初めてである。
    死に方が異なれば死後の目覚めも異なった形を取るのは当然であるが、
    大惨事でおびただしい数の犠牲者が出た場合は、地上でも救出活動が大々的に行われるように、
    霊界においても"見えざる力"によって大規模な救出活動が行われることが、これでよくわかる。




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    このタイタニック号の犠牲者たちが辿りついた「ブルーアイランド」なんですけどね。いわゆる「天国」とされるような領域ではないようです。突然死の衝撃で混乱している霊たちを一時的に受け入れる空港的な場所というか。



    では、ブルーアイランドに到着してからどんな生活が待ち受けていたのでしょうか?つづきはまた次回。(・ω・)ノ











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